今日の市町村

  • 東京都 八丈町
  • 東京都 青ヶ島村

念願の青ヶ島へ

  八丈の宿で目が覚め、6:30に今日の運航状況を確認したところ、条件付き出航★(状況により接岸できず引き返す場合がある)との状況でした。ネットの情報では、ここ1ケ月内では条件付き出航が多いのだが、一度も引き返していないようでした。宿の人によると「船会社も乗客のクレームに保険をかけている、燃料代も無駄になるのでよっぽどのことがないと引き返さない」とのこと。少し安心しましたが、まだ不安。
 港まで8:45に宿の車で送ってもらい、発券手続きまで完了させ待合所で待機。9:30出航予定だが「出航が遅れる」とのアナウンスでさらに不安になります。その間9:00頃に今朝到着した「橘丸」がお客さんを乗せて竹芝に向けて出港していきました。
 20分遅れて、「あおがしま丸」は底土港を出港しました。3時間の船旅です。1時間半ほど眠っていたので、起きて看板に行ったら青ヶ島が近くに見えていました。外輪山で囲まれているので海からは島の様子はわかりません。周囲が崖で囲われた要塞のような島です。
 島の近くでは、船のデッキからクジラが確認できました。潮を吹いて少しだけ黒い背中を見せてくれました(写真ナシ。というか、一瞬なので撮るの無理…)

そして無事接岸し、上陸出来ました。

青ヶ島だぁ
この辺でクジラが見えました
接岸、すごい崖!

2重カルデラ

 レンタカーは、港で借り受けました。品川ナンバーの軽自動車、全島30km制限、細い道に入るな の指示を受けスタート。小さい島なので、10数分で港とは反対側の集落に到着しました。今回の宿は「あおがしま屋」さんです。宿で昼食のカレーライス((美味い!!)をいただき早速絶景ポイントへ向かいました。
 大凸部(おおとんぶ)という島の最高地点まで15分程山道を登ると到着です。眼前には凄いインパクトのある、かつ美しいカルデラの光景が広がりました。地球が作った芸術作品といった感じです。世界の13位の絶景ポイントとのことです。(誰がどうやって順位決めたのかは不明です)。ずっと見ていたくなります。

登山道入り口
2重カルデラ全景

 外側の外輪山(島の周わり囲んでいる)の中で、火山噴火が起こり2つ目のカルデラが出来た形です。内側の山は、食べかけのプリンみたいです。食べかけた部分の土が出たところは「ひんぎゃ」といって地熱が高く、水蒸気が噴出しているところです。ココは明日行きます。

2番目のカルデラを拡大

もう一つの港

 現在、青ヶ島には港が1つしかありません。通常離島では波浪時の接岸対策として島の反対側にも港を作ることが多いです。実は青ヶ島にも以前は2つありました。30年ほど前、そのうちの一つ港へ続く道路が崖崩れで完全に使えなくなってしまいました。その場所が当時のまま放置されていて残骸を観ることができました。島の人いわく「人間が自然に勝てなかった一例」とのこと。たしかにすごいところに道を作ったなあ、という感じです。

 

崖下の港の桟橋あと
崖崩れあと、こんな急なら崩れても不思議ではないよ。
崩壊した道の残骸

島の居酒屋

 夕食後、地元の人たちと飲めるよ、ということで島の居酒屋に行ってみました。一人と書いて島の言葉で「とり」と読むそうです。店に入ると確かに島のおじさんたちが4名ほどいました、しかしながらおじさんたちはボートレースに夢中でした。ユーチューブの生配信で、四国の丸亀ボートレース場のナイターレースを映し、マスタが代表でスマホで舟券を購入しています。インターネットは離島の娯楽にも深く貢献しています。ひと昔前ではあり得ない光景ですね。
 レース終了後みなさん一斉におとなしく帰っていってしまいした。どうやら全員負けちゃったみたいです。。。

居酒屋 一人

その後、久しぶりに島に戻られたという方に勧められて、島でしか飲めないという限定焼酎を飲んでみました、「初垂れ(はなたれ)」という名前です。60度とアルコール度数が高いので当該では販売できないそうです。ロックでで飲みましたが香りが甘く美味しいです。すぐに回ってきたので、1杯で引き上げました。
 

60度の限定焼酎(キクよ~)

※明日は島中央部を紹介します。