今日の市町村
- 東京都 御蔵島村
脱出計画
今日は船が欠航のため島から出られません。1~2日くらいは閉じ込められる覚悟ではいましたが、昨日の時点で宿のオーナーから、「海況から当分欠航が続くかも、今ネットを見たらヘリコプターに少し空きが出たようなのでチケットを抑えた方が良い。」とのアドバイスをいただきました。一週間くらい船が来ないこともあるようです。ご提案に従い速攻で、2/16三宅島行きのヘリを予約しました。もしかしたら青ヶ島より欠航率高いかも。
御蔵島からのヘリコプタは八丈行きも合わせると1日2便あります。どちらも常に埋まっている状況です。ただこの島は船が欠航となり、島に行けなかったため翌日のヘリコプタをキャンセルするというパタンがあるそうです。島に閉じ込められたら頻繁にネットで空席検索やキャンセル待ちを入れるなどをしてみるといいです。
午前中は、ヘリの支払い手続きしたり、翌日の三宅島の宿とレンタカーを手配したり、帰りの東京行の船を予約したりと忙しかったです。
鳥の尾
午後は、昨日行かなかった集落の南側の村道を歩き、「鳥の尾」という眺望の良いところに行ってきました。片道2kmの村道を歩きます。往復1時間半といったところです。
途中の交差点で地図を見て考えていたら、軽トラを停めて1人の若者が下りてきて、「観光の方ですか?」と声をかけてくれました。
「鳥の尾に行きたいのですが?」と尋ねました。
「鳥の尾は、こっちですが、ただ行っても何にも無いっすよ。海しか見えませんよ。」
「とりあえず行って見ます。途中に湧き水も出てるようですし…」
「ありますが、ただの水飲み場っすよ」
「まあとりあえず行って見ますよ」
「本当になんにもないっすよ。」
ここまで話すと、本当になにもないのかを確認したくなってきました。
40~50分程で、鳥の尾に着ました。結構な登りの峠道です。確かに村道の駐車帯のところにベンチがあり海を見渡せるだけのところです。そのベンチも足を下すところは草が茂っているので腰掛けられない状況です。傍らに1本の歌碑が立っていました。
鳥の尾や神の宿れる跡ならむ尾根より望む谷の村里
その通りの風景を詠んだ分かりやすい和歌です。里の集落が見渡せます。
軽トラの若者のいう通り何もないようなところでしたが、島の人が優しくて正直な人であることは伝わりました。途中、いろいろ見つけたりしたので楽しかったです。ありがとうございました。
島の居酒屋
夜は夕食後、島一つであろう居酒屋「camburi」に行ってみました。居酒屋というより兼スナック、兼バー、みたいなところです。ママともう一人の若手の女性で切り盛りしています。すでに村のおじさま方3名がかカウンタ席で大いに盛り上がっていました。明日行く三宅島の見どころを聞いてみたのですが、なぜか行きつけのスナックの名前しか教えてくれませんでした。
お店の方には、島のこと、特に陸からのイルカの見つけ方を教えてもらいました。沖の方ではなく、陸から近い丘から下の方にいることが多い。海が荒れていてもいるときはいる。背ヒレが出ているのがそうだ。(翌朝チャレンジしてみましたが見つかりませんでした)
フレンドリーで一人でも飲みやすいお店でした。楽しいひと時ありがとうございました。